□ シリーズ
ストゥルルソンでの出来事
 短編連作。ファンタジー。怠惰が服を着たような男、ルラのストゥルルソンでの生活。

魚たちの箱庭
 短編連作。現代。ぼくと中島は同じ部屋に住んでいる。
 ぼくと中島の少し変わった日常。

□ 短編
窓の向こうの壁のこと
 窓を開くと壁がある。その壁には階段が描かれていた。

小さな心臓
 誰かが死んだ。ぼくの手の中の蛇いちご。「さみしい?」

こんにちは、世界
 畳のささくれ。どこかの地震。レバノンで起きたテロ。ドストエフスキー。さて、カーテンを開けよう。

ボレロ
 部屋にあるのは瓶だけで、扉もなければ窓もない。

右手の魚
 ある日、気がつくとそれはぼくの右手の中にあった。

部屋
 そこに鍵穴があった。ただ、それだけ。

欲求
 正岡老人は言った。「しなければならなかったのだ」

渇き
 誰かが鳴いている。滝の音が聞こえる。そして、ぼくは歩いている。

高鳴り
 突如、鳴り響く巨大な音。彼は「やめろ」と叫ぶ。

ネズミの死体
 落ちていたネズミの死体。それはきっとぼくだ。
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